問題文
受刑者Aは、刑務所内の処遇改善を訴えたいと考え、その旨の文書を作成して新聞社に投書しようとした。刑務所長は、Aの投書が新聞に掲載される事は刑務所内の秩序維持の上で不相当であると判断して、監獄法第46条第2項に基づき、文書の発信を不許可にした。
右の事案に含まれる憲法上の問題点について論ぜよ。
答案構成
一 在監者の人権
1 総説
いわゆる特別権力関係論は、現行憲法が法の支配を定めている関係からとり得ない。
在監関係は憲法秩序の構成要素とされており、その目的の達成のため受刑者の人権は一定の制約を受ける。
(居住・移転の自由など)
2 受刑者の新聞への投書の自由
在監関係の目的に反しないかどうかが問題になるが、投書の自由とは意見表明の自由のことであり、表現の自由(22条1項)に該当する。
二 監獄法46条第2項の合憲性
三
受刑者であっても、在監関係の目的に反しない限りその人権は保障される。
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