平成7年・刑法第2問

問題文

 甲は、実在の弁護士と同姓同名であることを利用して金銭をだまし取ろうと考え、請求者欄に「弁護士甲」と記入した上、自己の印鑑を押して報酬請求書を作成し、これを甲弁護士が顧問をしているA会社のB経理部長に郵送して、自己名義の銀行口座に請求金額を振り込むように指示した。不自然に思ったBは、甲弁護士に問い合わせて、虚偽の請求であることを知り、振り込まないでいたところ、甲が執拗に催促の電話をかけてきたので、金額もわずかであり、これ以上かかわりあうのは面倒であると考え、請求金額を指定された銀行口座に振り込んだ。
 甲の罪責を論ぜよ。




答案構成





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